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ポロネーズ第15番 (ショパン) : ウィキペディア日本語版
ポロネーズ第15番 (ショパン)[ぽろねーずだい15ばん]

フレデリック・ショパンポロネーズ第15番『別れのポロネーズ』変ロ短調1826年に作られ、ショパンの死後の1879年に出版された曲。作曲年にリトグラフにより自費出版されていたが、近年までその存在が知られていなかったために遺作として扱われている。友人のヴィルヘルム・コルベルクに献呈された。コビラィンスカ(Krystyna Kobylanska)による『作品番号なしの作品目録』ではKK.IVa-5。自筆譜は現存しない。
高等中学校の卒業試験を終えた同年の6月にショパンとコルベルクがワルシャワ国立劇場に上演を見に行ったロッシーニオペラ泥棒かささぎ」第1幕第1場のアリア「さあこの腕の中に (Vieni fra queste braccia)」に影響を受けてその主題が中間部にあらわれる。また当時作曲者は容体が悪化していた妹エミリアら家族で当時プロイセン領だったバート・ライネルツ(Bad Reinerz、現在のドルヌィ・シロンスク県クウォツコ郡ドゥシュニキ=ズドルイ)の鉱泉に出かけており、出発に先立ってこの曲をコルベルクに送ったことから「別れのポロネーズ」という別称が付けられている(中間部の冒頭に「さようなら」と書かれ、その後に「ロッシーニの『泥棒かささぎ』によるアリア」と続けられている)。
== 作品 ==
演奏記号はない(パデレフスキ版ではAllegro moderato)。複合三部形式弱起で開始し序奏はない。右手の三度の和声が美しい。
中間部は平行調変ニ長調。上記のアリアによるAs-Des-Es-F-As-Des-Esの右手旋律が際立っている。随所に片手ずつアルペジョを入れることで、華やかさを出している。主部には見られなかったポロネーズのリズムも見られる。クライマックスでは4度による半音階和音が絶妙で、一時変ロ短調になるがすぐに主調に戻る。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ポロネーズ第15番 (ショパン)」の詳細全文を読む



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